不動産担保ーンを利用する際には様々な条件があります。
その中で結構な頻度で不動産担保ローンを利用できないのが年齢制限です。
不動産担保ローンを利用したことがある人はご存知だとは思いますが、銀行や信用金庫、町金、消費者金融、ノンバンクといったほとんどの金融機関ではこの不動産担保ローンに関して年齢制限を設けており、例え返済能力があっても不動産担保ローンを利用できないといった事が多く挙げられます。
なぜ高齢だと担保があるのに不動産担保ローンを借りれないのか
そもそもなぜ、70歳や80歳の高齢者は不動産担保ローンが利用できないのか?
それはなにも不動産担保ローンだけに限らず、カードローンやその他の借り入れが難しいのが現状です。
理由はいたってシンプルで、高齢者は返済能力が年齢が高くなるに連れて、難しくなるという考え方が一般的だからです。
多くの会社員は60歳くらいで定年退職し始めます。収入がなくなるかもしくは少なくなれば、それに伴って返済能力も下がりがちです。
このことから、完済時の年齢が早いと60歳まで、それ以上でも70歳までといった年齢制限が設けてある金融機関が多いようです(金融機関によっては60歳、70歳、80歳と様々ですが、この取り決めには金融機関独自の考え方があるようです)。
実際に不動産担保ローンをパソコンやスマホで検索してみるとわかりますが、ほとんどの金融機関には条件の部分に年齢制限か融資期間が記載されています。
例を挙げてみると、いずれか短いほうの期間を選択するように書かれてあります。
①1年以上で25年以内
②完済時年齢が満60歳となるまでの期間
元金一括返済 期間3ヶ月から30年
元利均等返済 期間12ヶ月から30年 回数12回から360回
このように記載されているケースが多く、やはりここでも不動産担保ローンを利用する際には年齢制限が記載されています。
こうなってくると、不動産担保ローンを利用する場合は完済時に年齢が70歳もしくは80歳までのしか利用できないのか?というような疑問視されます。
確かに銀行や大手消費者金融は不動産担保ローンには年齢制限を設けており、金融機関も商売です。
よって、貸したお金は必ず回収したいという金融機関本来の業務が最優先されます。
そういった理由から生活の安定した人にお金を貸したいと思っている訳です、確かに安定していても高齢者には何があるか解らないという可能性も考慮しているので、年齢制限を設ける事により無駄を省くという考え方が根付いていると考えたほうがいいでしょう。
こうなってくると、不動産担保ローンを利用できるのはごくごく僅かな人に限られてしまいます。
これは何も法律違反ではなく国が定めている見解なので、実際に不動産担保ローンを利用したい人にとっては、たまったものではありません。
確かに、銀行や信用金庫ときけば響きはいいかもしれません。
全ての銀行がそうだとはいいませんが、銀行や大手消費者金融は、役所に近い感覚で、淡々と仕事をこなすようなイメージがあり、本当に、必要な人のニーズに応えているのかといいますと、首をかしげてしまうのが現状です。
総量規制のように年収の三分の一までしか融資を行えなくなったのは、多重債務を未然に防ぎ、個人の生活を守る法律だというのは理解できますが、不動産担保ローンのように、不動産を所有しているにもかかわらず、年齢制限があるのは、金融機関の傲慢と言わざるを得ません。
……傲慢は言い過ぎかもしれませんが、実際にお金を借りる側からしたら、到底納得のいかない部分が多くあるかと思います。
しかし、不動産担保ローンは絶対に70歳や80歳の人が利用できないという訳ではあません。
不動産を所持している人であれあ何歳であっても不動産担保ローンが利用できる金融機関があります。
金融会社によっては年齢制限なしで貸してくれる!
不動産担保ローンは所有している不動産を担保とし、お金を借りる訳です。
その借りている間は、当然金利を得ることができ、長く借りられれば、その間、長く金利を得られるという考え方を行っている金融機関もあります。
これは貸す側、借りる側に双方にとってメリットがあり、合理的な方法だといえるかもしれません。
借りる側からすれば、どこも貸してくれない、お金が必要なので借りたいというのは当たり前のことで、また貸す側からすれば、お金を貸すことで金利を頂いている訳ですので、そこに年齢制限を設ける必要は無いと考えられているからです。
今は、不動産担保ローンに対する考え方が変わってきているという傾向にあるようです。
まだ銀行や大手消費者金融は手探り段階で、実際に適用するにはまだ数年かかるかもしれませんが、一部の金融機関では既に行われています。
そのような金融機関は当然、不動産担保ローンを利用するニーズに応えているため、融資の話が多く舞い込んでいるという話を多く聞きます。
実際に、このような金融機関で不動産担保ローンを利用した人に話を聞くと、役所のように淡々と話を聞くのではなく、親身になって、一番利用しやすい、方法や、不動産担保ローンについての注意点などを詳細に説明してくれたとの話を聞きます。
また、その金融機関のスタッフからは、せっかくお問い合わせ頂いたお客様を年齢が少し高いからといって、無下に扱う訳にはいかない、むしろ、高齢者は敬い尊敬する立場にあり、誰にでもわかり易い説明を行い100%理解していただき、初めて信頼関係ができるとの事。
確かに建築現場においても、大きな建設会社は知名度も高く見栄えはいいかもしれませんが、実際には9割以上は下請け業者が工事を行い、現場にいる人間が頑張っているという事を考える時期にありその仕組み自体に問題があるというのを学ぶことが重要なのかもしれません。
大きければ良いということではなく、本当に自分の為に動いてくれる人を見つけることが重要、また、ここには当然、商売という垣根が存在し多少の利益は求めるようですが、お客様のニーズに応えることのできる箇所として、今後、成長をつづけることができるのはこのような金融機関なのかもしれません。
もし、高齢者の方で、不動産担保ローンを利用したいが銀行などの年齢制限に直面したひとは、このような柔軟に対応してくれる金融機関を探し、本当に力になってくれる人を見つけることが一番の近道だといえます。